軽度認知機能障害(MCI)簡易検査
人の名前が出てこない、置いた物の場所が思い出せない等の多くは生理的(加齢性)健忘です。一方、将来的に認知症へと進行しうる、軽度認知機能障害(MCI)が潜んでいる場合は今後の生活設計への影響が懸念されます。近日の統計では65歳以上の日本人では、実に4人に1人がMCIである事が明らかになりました。症状だけでは鑑別が難しいMCIですが、当院では認知機能セルフチェッカーにて簡便に現時点における軽度認知機能障害の測定を行います。MCI(軽度認知障害)は、年率16-15%が認知症へ進行しますが、生活習慣・増悪因子である内科的基礎疾患(高血圧、肥満、糖尿病、脂質異常)への介入により、認知機能の回復を年率15—40%抑制する事ができます。MCIの早期発見、生活指導を内科専門医の視点で改善を促し、認知症への進行を抑える事を目的とします。検査をご希望の方は、お電話にてご予約をお受けして居ります。
診療の流れ
- 病歴問診・MCIの内科的基礎疾患の有無確認問診
- 認知機能セルフチェッカー(自費検査3300円)検査
- 後日、検査結果の説明(外来)
MCIの基礎疾患の有無の診察・血液検査等を行います。健康保険証(マイナ保険証)をお持ちください。受診5時間前より食事はお控え頂きご受診ください。医師の判断により、HDS-R(長谷川式スケール)を行う場合があります。 *白内障や緑内障で視野異常のある方、認知症と診断されている方、外来での発症予防を目的として居りますので、加齢性運動機能低下・歩行困難な方は検査適応にはなりません。